頭部CTAも脳Angioもって...欲しがりすぎじゃない?

   

206004cc5d2b569b78d6579e6d18a21d_s当直の話。

動脈瘤破裂によるくも膜下出血の症例で、頭部CTAの後、術前に脳血管造影検査(脳Angio)をやりました。当院では、最近これがお約束になりつつあります。

昔はまだCTAが撮れなかった頃、コンベでCT撮ったら、SAHを発見。すぐにAngioという流れでした。時が経ち、MDCTの頭部CTAでより早く正確に動脈瘤の場所が診断できるようになり、脳Angioの件数は激減しました。1年間の当直で、血管撮影をしなかったなんて技師もでてくるようになりました。しかし、嬉しい反面、技師の血管撮影のスキルはみるみる低下、たまにくるIVRの症例に対応できなくなる事態が発生し、問題になっていました。

現在、当院では冒頭でお話したように、昔と同じくらい脳Angioの件数が増加したため、技師の血管撮影に対するスキルが改善し、当直時のIVRも問題なく施行できるようになりました。あちらを立てれば、こちらが立たずなんでしょうが、そもそも脳Angioの件数が落ちても、スキルを維持できるような体制作りが大切なのでしょうが、それよりも、CTAもやってAngioもやるって...

ちょっと欲しがりすぎじゃない?

造影剤の量や被ばくも無視できないでしょう。いくらCTAが少量の造影剤で撮れるとはいえ、Angioの透視が低被爆になったといっても、トータルでどうなのよ!

昔と今で比較してみたいものです。

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